一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
「ほら、大人しくなった」
もう降ろされても
自力じゃ歩けないくらい
力の抜けた身体は
堅治に大人しく抱かれて
動かせない
「んじゃ、行きましょっか?
店長お疲れ様ッス
今度は俺の完勝スね
心折れました?」
「そうだな!折れたよ!バキバキに!!
…まぁ、アレだ。
お幸せに」
私の頭の上で
交される会話は
半分も入って来ない
広い胸板から聞こえて来る
鼓動に身を任せ
周りの目も気にならないくらい
幸せな気持ちで
堅治に部屋まで運ばれる
『…えっと…お茶…』
「要らね。
理由付けて逃げんな
お茶も飯も全部後でいいから
…チャント話そうぜ?
てか、先ずこれだけは
絶対言っとかねぇとなんだけど…」
『は、はい…?』
「俺、アンタしか見てなかったからな
マジで!
色々あったけど変わってなんなねぇっつーか」
『そ、うなの?』
「疑うな!凹む!
いや、疑われんのも無理ねぇけど…
あの後…さ…」
二人きりの部屋
気恥ずかしくて
ちょびっと気不味い
そんな空気を変えていく様に
堅治は話し始めた
あの日から今日までの
気持ちも出来事も…。