一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
「玉砕覚悟って
良い事もあんだね
ほら、おいで?
俺もソロソロ戻らなきゃ怒られるし
冷えてるよ、身体」
『あの!気持ちは凄い嬉しいですけど
私は…』
「知ってるよ
だから…言わなくていい。
無理矢理別れさせる様に仕向けるとか
そんなつもりじゃないから」
またも私の想いを先回りして
声を遮り
見慣れた道を少し離れて歩く
付いて行かない方が正解だと
普通に考えたらそう思う
堅治を追いかけるのが先立って
嫌って言うくらい分かってる
でも、でもね…
「吐き出すだけでも
楽になるよ
抱え込んでばっかりじゃ
歩き出せないでしょ
大丈夫、きっと出来るよ仲直り」
『…はい…』
誰かに聞いて欲しくて
"大丈夫"って言って欲しくて
足は店長さんの少し後ろを歩いてた
大人っぽいBGM
周りとは浮き上がった
コーヒーの湯気と香り
ザワザワと騒がしい音の中
「…明日も二口は仕事だからさ
とりあえず会って話なよ、ね?
俺と布施さんの事
誤解してるだけだと思うから」
店長さんの声だけが
優しく耳に入ってくる