一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
道行く人が
振り返っては
見なかった事にして
去って行くのに
私の足は動かない
幸せだと浮かれ上がってた気持ちは
低空飛行で
今にも墜落してしまいそう
ヤキモチなんか妬かないで
送って欲しいと
素直に言えてたら良かったのに、ね。
いつもの倍も掛かって部屋に戻り
無意識のうちに
受け取ってたテイクアウトの
袋を覗くと
電話番号の書かれた紙が一枚
テイクアウトした商品と一緒に
入っていた
『この番号って…店長さん?』
紙を裏返すと
【いつでも相談に乗るから】
走り書きの文字
これが言ってた
【もっと甘いもの】だとしたら
まさか店長さんは…
サクラちゃんじゃなくて私を…?
いや、だからって
全部今更で心が動く事はないけど
それでも…
『今はズルいです…』
そよ風に吹かれる花くらいは
揺れる心
連絡する気なんかないのに
ゴミ箱に捨てられず
財布にしまって鞄に戻す
『嫌な事したよね…
怒ってるかな…』
LINEで謝ろうか?
電話を掛けたいけど
いま仕事中だし…