一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
目の前に出された
焼きたてのスコーンは
控え目な甘さを湯気で伝え
添えられたフワフワのクリームは
ささくれた心を包む様に
微かに動いてて
苛立ってた気持ちは少し
落ち着きを取り戻した
『え?良いんですか?』
「あまりモンみたいで悪いけど」
『そんな…!嬉しいです
甘いの欲しくて…』
そうだ!
私に足りないのは甘さ!
糖分補給して冷静にならないと!
「ハハッ!だろうなって思って!
昨日試作したスコーンなんですけど
布施さんに好評なら
出そうかな」
『え?』
「いや、なんでもないよ」
『そうですか?
ではイタダキマス』
たっぷり乗せたクリームごと
頬張り身体に甘さを運ぶ様に
咀嚼する
『あ、美味しい!
コーヒーとも合うけど
紅茶の方が凄く合いそう…』
思わず漏らした本音に
「でしょう?
紅茶は俺の専門外だから
本格的なのは出せないけどね」
苦笑いを浮かべる店長さん
『あ、すいません!
コーヒーにも合います、うん』
シマッタ!
コーヒーが売りの店で
紅茶の方が合うとか
なんて失礼な!