一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
このド天然で無自覚無防備な
「逢ってる…っつの。
気付け、鈍感。
つーか、忘れんなよな
優しく学校まで送って
職員室行けって
アドバイスまでしてやったのによ…」
『…まさか…えぇ!?
あの王子様は白布さん!?』
この女神様だよな。
「王子ってガラかよ
お前も姫よりペットって感じだし…」
クスクス笑って唇をなぞると
『酷っっ!
お姫様で良いじゃんかー!
そりゃ…オテンバだし
可愛くないし…仕方ないけどさー…』
尖ったソレは
拗ねた言葉を発し
淡い色の頬は
まるでいちご大福を
頬張った時みたいに膨れる
…ったく。
そんなわけねぇだろ?
「バーカ。
最高可愛い…好きだ…姫凪」
ホント堪んねぇよ、お前
『…ん、ン~…!』
何か言おうとした唇を
長い長いキスで塞ぎ
「キス、嫌なのかよ?」
トロンとした目に話しかけると
『いやじゃない…もっと…
大人のキスしたい…駄目?』
熱っぽい視線を絡み付けて来る
これが計算でないから恐ろしい。