第49章 煙の向こう側に笑みを（白布賢二郎）

特に五色（ニイチャン）なら
とりあえず五発は殴る…

『え？そりゃ小さかった…けど…
幼稚園とかじゃないよ？
えっと…もう学校行ってたもん…』

そいつ半殺し決定…。

「けーんじろ…
あの…きっとコレは…えーっと…」

今更"間違えたァァ"って
空気でもないのを悟った天童さんに

「ほーぅ…じゃあガチな恋ってヤツだ？
ふぅーん？どんなヤツか
あとでジックリ聞かせて貰うからな
…て、事で天童さん
ウチのがお世話になりました
（可燃剤の過多な投下ありがとう御座います）」

コソッと耳打ち
姫凪の手を掴んで歩き出す

『白布さん…ちょっと痛い…』

「こっちのセリフ。
サッサと歩けノロマ」

このタイミングでの
初恋終わってました宣言は
カナリ深く抉られんだよ、チクショウメ。

「賢二郎、言っとくけど
相手ピュアっ子だから！
あんま無茶な事は……」

「天童さん五色みたいになってますよ
一応コレでも天童さんより
オオカミじゃないんで
優しく聞き出しますよ…ある意味、ね」