一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
〈…ただ泣いてる姫凪ちゃんは
多分ヤバイ。
護りたいし抱きしめたくなる
多分それは天童も例外じゃねぇと思う〉
「ダメでしょ!」
再び上がったデカい声に返って来たのは
〈いや、だからお前が言うなって。
泣かせたのは誰だよ?って話だし
詳しい事は聞いてないけど
あんだけボロボロに泣くって
よっぽどの事があったんだべ?
何したわけ?〉
聞いた事無い様な低い声と
電話越しでも掛かるプレッシャー
こんなの聞いてねぇよ
ある意味天童さんより
厄介なんじゃねぇの…?
…そうだ!天童さん!
ユックリ喋ってる場合じゃねぇし!
「今、説明してる暇ないんで。
後でいくらでも説教されますから
天童さんと姫凪が
どこに行ったか教えて下さい」
感じてたプレッシャーを
吹き飛ばす程のしかかる不安
瀬見さんの言葉が正しいなら
天童さんも狼になる可能性があるし
あの人が狼になっちまったら
………駄目だ。
想像するのも恐ろしい。
不吉過ぎるって。