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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)


頭では分かってるんだ
分かってるのに

『聞かないってば!うるさいしシツコイ!
帰るの!あの人にエッチな事してもらいなよ!
私…なんかより…好きな事
いっぱいしてくれるんでしょ!
だったら…あの人と居れば!

帰る。バイバイ』

「だから!待てって言ってんだろ!」

冷たい声に向けられた背中に
届かない気持ちに
苛立ってしまう

元はといえば俺のせいなのに

『また、待つの?
なんで…?
いつも私ばっかり待つの…?
待ってどうするの?
話す事なんか何にもないよ
聞きたい事もない…さよなら!!

追いかけて来ないでね
もう、待たないから
待ちたいとも…言わないから
彼女…って浮かれて
面倒臭かった…でしょ?ごめんなさい』

姫凪の冷めた言葉に
プツリと切れる糸

誰がいつ面倒だって言ったよ?
浮かれて帰りを待ってたのは
俺だけなわけ?

今日を楽しみにしてたのは

「…なんだよ、それ
なに勝手に処理してんだよ
つーか、それで良いって
本気で思ってんだ?
待ちたくないって…言ってんのか?」

『そう…言ってるじゃん』

俺だけだったわけだ。
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