一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
「ナナ…」
嫌だ、呼ばないで
そんな困った声で
私の知らない名前を
「賢二郎…大好き」
お願い、呼ばないで
そんな甘い声で
私の愛しい人の名前を
お願い、お願いだから
『…た、ただいま!』
扉を開いたその先は
予想通りにならないで
「…!!」
予想通りにはならなかった
「…誰?賢二郎、妹居たっけ?
ごめんね、こんな格好で…
チョット取り込み中だから
後にしてくれない?」
予想なんかはるか遠くに
置き去りにされる程
「姫凪、これは…
おい、ナナ離れ…」
「なんで?これからなのに…
ケンジロクンも待ってるよ?
って、妹チャンの前じゃ
恥ずかしいよね、ゴメンゴメン」
現実は残酷だった。
女の人の胸元は大きく乱れ
綺麗なネイルを施した
白い手は白布さんのベルトを
外そうとしてて…
「姫凪、これは…別に…」
必死に前を隠すけど
分かっちゃうくらい
持ち上がってる