一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
残業をこなして
帰る暗い道
腹は減ったけど作るのは
そう思ってコンビニに足を向けると
入り口の所にたむろする学生
ウザいと思いつつ
無視して中に入ろうと横を
通り過ぎた
その時
「ねぇ?火ある?」
グイッと腕を捕まれた
「は?」
「火、ある?って聞いてるんだけど」
明らかに幼い声に
顰めっ面で振り返ると
「あるの?ないの?」
制服でないだけで
確実に成人してない少女の姿
「ガキに貸す火は持ち合わせてねぇよ」
吐き捨てる様に言う俺を
「ガキじゃないし」
見上げて睨みつけてくる