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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第48章 小悪魔な甘さ(真波山岳) バレンタイン2019 完結


「あの…」

なんでだろう
ドキドキするシュチュエーションで
密かに望んでた二人きりなのに

『真波くん…
私…今日はコレ渡したくて…来たの』

布施さんの手の中にある物は
オレが本当は一番欲しかった物のはずなのに

『でも。
受け取らないで。
あの子が悲しむから…
コレは…このまま置いて行って』

手を伸ばす事も出来ず
白い箱は地面に吸い寄せられ
パキン、と小さな音が響いた

「え?何言ってるんですか?
オレと委員長は…」

『聞いちゃった…他の子からの
チョコレートは断ってるんでしょ?
あの子の為に…。
なら、私のも…受け取らないで…
私のは…義理じゃないから…
軽く貰われるのは
断られるより辛いから…
ゴメンね…忘れる…から…
サヨナラ、真波くん』

「布施さん!!」

『追いかけて来ないで…!
期待しちゃうから…』

オレの声を遮り
涙が溢れそうな目で
"サヨナラ"と口を動かし
去って行った

忘れる?期待する?

ナンデ?
ナニヲ?

ワカラナイ!!

コレで終わりなんて
絶対嫌だ
ゲームみたいにリセットしちゃいたいけど

オレが今居るのは現実で
リセットなんか出来なくて
出来る事はひとつだけ

「布施さん!待って!」

ただ真っ直ぐ
追いかける事だけ

三年生が沢山いる校舎に
飲み込まれそうな
布施さんを呼び止め

「全然分かりません
分かるまで…離しません!
来て下さい!」

掴んだ腕をそのまま引いて
今度はオレが
布施さんを連れ出した 
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