一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第48章 小悪魔な甘さ(真波山岳) バレンタイン2019 完結
「やったー!約束ですよ」
『ちょっと…!真波くん!?』
「布施さんの甘い匂いがする…
なんかリラックス出来て早く走れそう
…なーんてね!
じゃあ、また明日」
こんなにドキドキさせられてるのに
進めないの?
私は"布施さん"なの?
その笑顔は
私だけのモノにはならないの?
日に日に募る想いは
寒くなっていくにつれ熱くなり
冷めることのないまま
真冬のイベントに向き合おうとしてた
2月某日
「布施!
もうすぐバレンタインだな!
貰ってやっても良いが…」
『なんでよ。
別にバレンタインなんか
関係ないし』
「はぁ…そう言うと思っていたぞ
そろそろ素直に真波に
気持ちを伝えてはどうだ?」
東堂のお節介は
ピークになっていて
「これを見ろ!
手作りキットと言うのがあるらしいぞ
不安なら俺が味見してやっても良いんだぞ!」
『…要らない…
手作りとか、重いじゃん…』
「むっ?!今少し興味を持っただろ!
これなんかどうだ?
天使の羽根の形のチョコだ
真波にピッタリだと思うが…」
『…そう、なの?って!
作らないから!』
私もそれに少しずつ乗りかけちゃって
東堂が差し出す雑誌を
チラチラと盗み見る始末