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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第48章 小悪魔な甘さ(真波山岳) バレンタイン2019 完結


『東堂、私やっぱり今日は帰るね
用事思い出しちゃった
また明日、バイバイ』

入り込めるわけないじゃない。

大きなため息を吐いて
おさげの彼女の横を足早に通り過ぎる

チラリと合った目を
お互いに素早くそらして
何も声を交わさず別れた

時間を逃して
なかなか来ないバス
閑散としたバス停で
一人白い息を吐く

諦めがチラつくのに
諦めきれないのは

「あー!布施さーん!
どうしたんですかー?」

『え?なんで??』

「東堂さんから帰ったって聞いて
ちょっと休憩がてら降りてきました!」

東堂のお節介と

『山登るんでしょ?
登るの好きって…』

「また登りますから!
バス来るまでお話しませんか?」

真波くんのこの笑顔。

"もしかして"なんて
思っちゃう…
あるわけないのに

「でね?その時、委員長が…」

"委員長"の部分が
真波くんの隣が
自分になるのを望んでしまう。

連絡先も知らない
"君付け"がギリギリで
それ以上なにも進んでないのに
進みたくて堪らないくせに

『…あ、バス来ちゃった…』

「ざーんねん!
明日も見に来ますか?
応援して下さい!」

『…バスの時間までは…ね』

大人ぶって
気のない素振りして
ついでのフリをする。 
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