一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第47章 痛みにて咲く(角名倫太郎) 生誕記念 完結
初恋だった
出会いを向こうは何も覚えてない
いや、覚えてるわけない
初めて見たのは偶然だった
初めて先輩を見たのは
先輩が振られた日だった
入学してすぐ探した
人があんまり来ない場所
人間関係とか
色々溜め込んで
結構すぐ病んじゃう私は
(もちろん勉強でも悩むし病む)
一人になれる場所は不可欠で
まずは私の秘密基地的な所を確保したかった
屋上は常に先約が居た
部室は帰宅部には無縁
やっと見つけた
絶好の隠れ家には
また先約が…?
「アンタが治を好きだとしても
可能性がないとしても
俺は…
サクラが好きだ」
先約やなくて
告白やった!
うわっ!初めて見た!
「何言うてるん…
そんなん…」
「困る?だから?
仕方ねぇじゃん
好きになった。
諦めたくない。
この気持ちサクラになら
分かるだろ?」
「角名くん
ごめん…私…」
「サクラ…俺にしなよ
治みたいに優しくないかもだし
マメだったりしないけどさ…
治より…
アンタだけを考えてる自信はある」
やばっ!
カッコええやん!
こんなん絶対オチルやん?!
「俺はナナには
絶対靡かない。
同じ顔でもどんなに似せても
間違えない…
ナナが誰の物になっても
アンタの事しか考えないよ」
「止め…」
「止まらないから
抱き締めてんだよ
サクラ…このまま
俺の物になっちゃえよ…
好きだよ…」