第47章 痛みにて咲く（角名倫太郎）　生誕記念　完結

次の日も
その次の日も

何かと理由を付けては
俺の周りをチョロチョロする布施サン

完璧に冷たくあしらう俺を
双子達や先輩達までも
非難するけど

布施サンは
相変わらずで

俺を見かけては
声をかけて来る

『角名先輩～！
部活頑張って下さいね～！
放課後また見に…』

「来んな、邪魔。
てゆっか声でけぇよ」

『酷いっ！
そんなん言わないで下さいよー！
静かに見てますからぁ！』

撃沈しても笑ってて
何にも変わんねぇのに

『角名先輩～！
これ、差し入れ！
大丈夫！買うたヤツですから！』

ずっと側に居た

「角名、ええ加減
笑ろうたりや…
姫凪ちゃん可哀想やん」

「期待持たせて振る方が
可哀想じゃん
遊びで良いなら抱いてやれるけど
あー、抱かれたいのかな？アイツ。
ヤるだけなら大歓迎。溜まってるし」

「サイテイ！
女の敵！
サクラに言うたろ！」

「ブッ殺すよ
冗談だって
好きでもないオンナ抱くわけねぇじゃん
つーか、アイツは遊びでも勘弁。
苦手なんだよ、マジ。」

部室で侑と
いつも通りの会話

今日も部室を出たら
いつも通り
布施サンが待ってて
俺の隣を陣取って
布施サン応援隊長の
ナナに巻き込まれて
トリプルデートみたくなるんだ