一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第46章 小さく恋、育つ(宮侑) 生誕記念 完結
姫凪を抱き締めるだけで
キスも出来へんし
やわやわ当たる胸も揉まれへん
生殺しでアツムくんは辛いはずやのに
「…姫凪…」
『なに?』
「なんもない…
また放課後来てもええ?」
『…アイス食べたい。
ハーゲンダッツの新しいヤツ…』
「仰せのままに~
風邪ひきやし特別やで」
俺は笑ってた
アラームの音に身体を離して
姫凪に見送られて
家を出る
結局、キスもさせて貰えへんし
手すら繋いでないのに
『…いってらっしゃい』
「おん、いってきまーす
また、後でな」
『うん』
幸せとか、ヘンやろか?
痛みはチョット増したけど
その足取りは軽かった
次に交わす
”ただいま”と”おかえり”に
緩む顔で振り返ると
姫凪はまだ俺の背中を
見てくれてた
「はよ入れ!
悪化したら襲うぞ!」
『アホか!そんなんさせへんわ!
サッサと行き!!』
アホな会話での締めくくりが
俺ららしくて
また少し笑って
俺はまた踏み出した。