一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第4章 君に届け(丸井ブン太✴︎夢✴︎WEBリクエスト作品)完結
赤也side
丸井先輩マジっすか?
サクラ先輩と付き合うなんて。
姫凪も知ってるみたいだ
なのにイツモと変わらず笑ってる。
どういう事?
何考えてんだ?あの日あんなに
泣いてたのに。わけわかんねぇ…
「あの…マジなんですか?」
丸井先輩にこっそりと聞くと
「嘘なわけないだろぃ。何で?」
まぁ、そうだろうけど
「だって…姫凪は…」
「あいつの話は控えてくれねぇ?
サクラが気にするから」
正論だ…なのに
丸井先輩の
妙に冷静な態度に俺は
イラつきを覚えた
『何の話?何かピリピリしてるよ~』
姫凪が俺達の間に
割って入ってきた
「何でもねぇよ。気にすんなって」
丸井先輩は姫凪の
頭を軽く撫でて
サクラ先輩の所へ行った
「なんなんだよ…何でお前ら…」
『赤也。チョットいい?』
姫凪が俺を連れ出した
丸井先輩がチラリと
俺らを見てる気がした
「おぃ。なんだよ?」
『お願いがあるの。あの日の事は
忘れてくれないかな?』
「はぁ?どういう事だよ…」
『2人には気付かれたくないの』
「それで良いのか?お前は
辛くないのかよ、平気なわけ?」
『平気だよ。辛くなんかない。』
まっすぐに俺を見て言い放った
じゃぁ、あの涙は何だったんだ?
まぢで皆わけわかんねぇ。
腑に落ちない態度の俺に
『お願いね』
とだけいって姫凪は
部室に入っていった
イツモと変わらない
笑い声が聞こえてくる
よく考えたらサクラ先輩は
姫凪と親友なんだし当然だ。
姫凪は俺なんかより
ずっと大人だった
本当にイツモと変わらない態度で
皆に接する姫凪から
俺は目が離せなかった
辛くないわけ無いじゃねぇか
なのに…気丈に笑う
姫凪が
堪らなく愛しく思えた