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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第4章 君に届け(丸井ブン太✴︎夢✴︎WEBリクエスト作品)完結


「どうしたの?」

サクラが俺を悲しそうな
目で見て言った

「別に…。なんでもねぇよ」

姫凪からを腕から離す
姫凪はそそくさと幸村に
駆け寄り、入れ替わるように
サクラが俺の隣に来た 

『兄ちゃん…今日は
一緒に帰ってくれる?』

幸村のシャツを握って
姫凪が擦り寄る

「あ…俺も一緒に…」

『姫凪は兄ちゃんと
帰りたいの!!』

言い終わるまもなく
俺の声はさえぎられた
あーぁ、こりゃマヂで終わった?

「姫凪?どうしたんだぃ?」

『何でもないよ☆行こう!!』

2人が部室に入っていった
中からは笑い声が漏れてくる
ヤバイ…もう限界…辛すぎる・・・
崩れそうな体で何とか踏ん張る 

「…ブン太、ごめんね…」

「何で?お前が謝るん?
お前は悪くねぇだろぃ?」 

悪いのは俺の運だけ

「私が悪いの…
大きな声掛けたのも、昨日の事も
全部…わざとなの…」

「…何でそんな事…」

「解らないの…?姫凪に
姫凪にブン太を…
捕られたくないから…」

サクラが俺のシャツを掴んで俯いた

「さんきゅ…何か…嬉しいかも」

必死に縋ってくるサクラが
可愛いって思った
それ以上に傷が
痛みが和らいでいく気がした 

「ブン太…私と付き合って…?」

「…あぁ…」

俺は限界だった。届きもしない
思いに打ちのめされるのも
傷を隠して笑うのも
俺はもうこれ以上
傷だらけになりたくなかった

これでいいんだ…
楽になれる

ガキで弱い俺は本気で
そう思った
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