一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第4章 君に届け(丸井ブン太✴︎夢✴︎WEBリクエスト作品)完結
「だから・・違うんスよ~
だって姫凪は…」
『良いでしょ❤︎
仲良しだもん!ね?赤也!」
待て~~ぃ!バカ姫凪!
「コラ!!お前マヂでシャレになんね~って…!!」
じゃれつく姫凪を
必死に振り払う
「…あら…ラブラブなの?
妬けちゃうね~…
あたし等もラブラブしとく?ブン太」
サクラ先輩が
丸井先輩にもたれ掛った
「…いいかもな。何かもう
そうしちゃいてー気分だぜ」
俺らをちらりと見て丸井先輩は
サクラ先輩の頭を
撫でながら言った
そんな行動に純粋に喜ぶ
サクラ先輩
うわ…勘弁してくれよ…
頭を抱える俺の横の席が
ガタンと音を立てた
『邪魔しちゃ悪いし…
姫凪帰る!』
姫凪がさっさと
出口に向かった
「え!?待て!!姫凪」
置き去りかよ!?
荷物も持たずに行ってしまった
姫凪を追いかけた
「姫凪!いい加減にしとけよ?
いつまでも
ツッパネてっと、
仕舞いにゃシャレじゃすまなくなる…」
『とっくにシャレになんか、
なってない!!』
俺の言葉をかき消すように
姫凪が叫んだ
「おぃ…姫凪?」
肩を掴んで声を掛けると
『じゃぁ…どうしたら良かった?
あそこで泣けないじゃない…
ブンちゃんの前でなんか
泣いちゃえないじゃない…』
振り返った姫凪の
目からは涙がポロポロと流れた
今にも消えそうな姫凪が
いつもより小さく見えて
俺は思わず姫凪を抱きしめた
「ばか…泣くな。
俺が何とかしてやるから…
だから泣くな…」
小刻みに震える姫凪が
愛しかった。
丸井先輩の気持ちも
姫凪の気持ちも俺は解ってるのに。
震える身体を離す事が出来なかった
まさか丸井先輩が見てるなんて
思いもしなかった