第39章 ♡”いつか”までナイショの話（瀬見英太）生誕記念　完結

着崩したスーツが少しセクシーで
一瞬目を奪われたのを
リセットして

ソロソロと足を前に運ぶ

まさか
ベットの上で豹変？
なんて思ったのは

「ん、これで多分歩けるから
でも、チャント明日
病院行っとけよ？
腫れるぞ、これ」

私の取越苦労に終わった

変な人

私に興味ない
ただのお人好しなのかしら？

って。
引っ張るつもりもないし
興味ない方が良いんだけど…

「タクシー呼ぶ？
俺はどうせその辺の
漫喫に泊まるつもりだったから
寝てくし
気にせず帰れよ
オヤスミ、マリカちゃん」

別にこの人に用なんか
全然ないのに

『ケガ人返すとか鬼？』

全然興味もないのに

『そ、それに！
アンタの手当てはどうすんのよ？
冷やすくらいしなさいよ
ほら、交代。
着替えて来たら？
安ホテルだから
着心地悪いガウンしかないけどね！』

オカシイな。