一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第36章 たかが階段ひとつ分(夜久衛輔)生誕記念 完結
「降りて来いよ」
『でも…』
近いとお互いに気にしてるアレが
余計に気になるから
開けてた距離
「見下されんの嫌いだってば
知ってんだろ?」
"たかが"だけど
二人にしたら"されど"だった
でも、今日から
今から、変わるんだ
変えるんだ。
「お前が来ないなら
乗り込むけど…」
ピョンピョン跳ねて
壁に足を掛けると
『ばか!捕まるよ!
そっち行くから!』
ドタドタと大きな音が響き
お世辞にも大人しくない
開き方をしたドア
「何止まってんだよ、遠い」
玄関先で立ち止まる布施に言うと
『でも…』
足を止めたままモジモジしながら俯く