第13章 ♢5つ星よりもレア（黒尾鉄朗）完結

「クロのバカ！大嫌い！」

屈んで顔を覗き込んで
ヘラヘラ笑う俺の頬が
思いっきり打たれる

「うん、わかった。ごめんな」

俺の言葉を無視して
女が去っていく

痛ぇー…あいつ手加減しろや…
腫れてるであろう頬を抑えて
まだ来ない姫凪を迎えに
行く途中
目立つプリン頭を見つける

横には姫凪がいて
あいかわらず仲良さそう…　

って。
あいつら何してんの？

真っ赤な顔した姫凪に

研磨が迫って！！？

キ、キ、キス！！？　　

なんか見えにくい角度だけど
絶対アレやっちまったよな？！

しかも姫凪なんで
怒んねぇの？！　

俺はダメで研磨はオッケーとか
俺姫凪のなんなんだよ！

んで、研磨…

裏切られた気分
研磨だけは絶対そんな事しねぇって
思ってたのに………

姫凪といれかわるように
研磨に近づく