第13章 ♢5つ星よりもレア（黒尾鉄朗）完結

…ちっ。一人になると
なんでこうマイナスになんのかね
らしくないって。

それよりアイツらまだゲーム
してんのかなー
研磨はLINEブチッたまんまで
返信ねーし
姫凪に至っては
連絡先すら知らねぇ

………チッ。行ってみっか。
身体を起こして研磨の家へ向かった

いつもの通り勝手に部屋まで進む
玄関に姫凪のちっせぇ
靴はあったから、まだ居る
なのにドアの向こうは
驚く程静かで
誰も居ないみたいだ

まさか真っ最中か！？
………んな、わけねっか。

いや、終わって二人で寝ちまったとか
………だから。そっから離れろ

念の為にとそっとドアを開く

「おいおいマジかよ………」

目に入ってきた光景に思わず呟いた