第2章 天使の正体（忍足侑士＊夢）完結

「跡部、布施さんが
用事やて。コートおるから
行ったって？」

「布施？あぁ。
わかったすぐ行く」

「知り合いなん？」　

「まぁな」

…。さぁ、これで
静かに練習できるわ。　
…出来るんやけど…。

あの2人何話してんねん？
別に気になるわけやないで!?

あのｳﾙｻｲ布施さんと
跡部の組み合わせが意外なだけや
違和感ありまくり…
やと思ったら
何か美男美女で
ﾁｮｯﾄ絵になっとるやん。

「いや～～！
跡部様に近づかないで～！」

「もっと離れてよ！」

跡部親衛隊からブーイングの嵐。
せやせや。
自分等くっつき過ぎちゃうか？！
いや、別に静かでエェんやで？
エェんやけど…
ﾁｮｯﾄむかつくわ。
なに楽しそうにしてんねん
何か2人で喋るだけ喋って
布施さんは
バスケ部に戻っていった。

「なぁ…あいつ何て？」

跡部に聞いてみる。

「あぁん？
気になるのか？忍足？」

この顔…いつもより
憎らしく見えんのはなんでやろ…

「別に騒がしくて
迷惑やっただけや」

「…そうかよ。
別に何でもねーよ。
さっさと練習しろ」

…。別に気にならへんわ。
あんなｳﾙｻｲ女。
遅くまで練習して
スッカリ暗くなった
校門に向かう途中

バスケ部の部室近くで
布施さんが下級生に
呼び止められてんのが見えた。

「布施先輩！好きです！
付き合ってください」

ゲッ。告られとる…
このﾎﾞｳﾔ物好きやな…
中身知ってて告っとるんやろか…