一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第12章 ♧【いつか】じゃない約束(孤爪研磨)完結
「リエーフ、布施怯えてる」
間一髪リエーフの手が止まる
「だって見てみたく無いスか?」
「イヤがってる…」
「え?イヤなの?」
リエーフの問いに思いっきり首を縦に振る
むしろなんでオッケーだと思ってるか
疑問しかない
「ちぇー!姫凪が言うなら
仕方ないなー!」
リエーフが腕を解いてカゴを私の代わりに
押して去っていった
『あ…ありがとう…助かった』
「イヤなら。もっとチャント嫌がらないと」
『うん、ごめん。
チョットびっくりしちゃって』
「…別に。あのさ、さっきクロと…」
『え!?黒尾さん?!』
まさか黒尾さん何か勘付いて
研磨に喋ったんじゃ…
「そんなクロが気になる…?」
『え?』
いや、黒尾さんがっていうか
黒尾さんが研磨になんて言ったかが
気になるんですけど?
「布施ってさ…」
キタ!何を聞かれるんだろ
[昔悪いヤツとつるんでた?]
だろうか?それとも
[なんで知らないフリしてたの?]
だろうか?
ドキドキしながら研磨の様子を伺う
「布施って…誰にでも懐く感じ?」
え?はぁ?どこをどう見て!?
明らかに話しかけんなオーラしか
ないからクラスでも研磨と同じ位
誰とも喋ってないのに
『えっと…それは……何を見て?」
「クロ…と仲良いし……さっきも
リエーフとイチャイチャ…」
なんだろうか、誤解しかない。
でもこの誤解はさっき打ち消しかけた
嫉妬の件だよね
ヤッパリちょっとなら浮かれても
いいんじゃないだろうか
「ごめん。変な事聞いて。
片付け終わったらクロが
送ってくれるって」
バカな事考えてる間に
研磨が話を進めていく
『え!?黒尾さんが??孤爪くんは?』
「おれ…邪魔でしょ……」
『まさか!そんなわけ無い!』
「…気使わなくてもいーのに……」
『孤爪くん?』
「なんでもない。じゃあ、おれも帰る」
気なんか使ったつもりないのに
どこがそう思わせたんだろ?
疑問に思う事はあったけど
研磨が私に関心を持ってくれた事が
ただ嬉しくて
その真意を深く読むまでの思慮が
その時の私にはなかった