一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第11章 GAME(仁王雅治)完結
困ったのぅ。
自分で自分が信じられん。
何でこんな奴に惚れたんか…
俺を振り回すなんて
いい度胸じゃの…
容赦はせんよ?
覚悟はよか…?
仁王side
立海テニス部はそりゃぁ
学校中の女子の憧れで、
テニス部のレギュラーともなれば
群がる女子は絶えん。
まぁ、選び放題ってやつじゃな
特にファンじゃない女子でも
振り向かせる自信はあったし、
実際 失敗した事はなか。
なんせ俺のあだ名は
【コート上の詐欺師】
俺のペテンが嵌まらん奴はおらん
そう思っとった。
アイツが現れるまでは…
「仁王先輩!これ貰って下さい❤︎」
「私のも〜〜!」
部室から出るとプレゼントや
手紙を持った女子に囲まれる
面倒くさいが、悪い気はせんし
「あぁ、サンキュな」
とプレゼントを受けとる。
キャーキャラ騒ぐ女子達の中で
1人だけ冷めた顔の女子がおった
『ねぇ…もう帰っていい?』
ファンの1人に耳打ちをする。
「えー!?チョット姫凪〜!
練習見ていこうよ?」
腕を捕まれると
困ったように髪をかきあげ
『練習?してないじゃん?帰る。』
俺をチラリと見上げて言うと
クルリと背中を向けて歩き出す。
「今から始める所やし
見ていきんしゃい?」
背中に投げ掛ける。足が止まった。
『それ持ってですか?
ラケットには見えませんけど?』
振り返り手に一杯になった
プレゼントに目をやった。
俺を見ようとはしない。
(生意気じゃの)
それが俺の第一印象。
最悪に近い出逢いだった