一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第10章 ○溢れる想い〜前編〜(海堂薫✣WEBリク作品)完結
『あの…薫ちゃん…
さっき言ってたこと本気?』
姫凪が口を開いた
「あっ…あれは…その…」
言葉が続かない
『薫ちゃん?もしかして…私のこと…』
姫凪の目に俺が映る
心臓の音が聞こえそうな位大きくなる
「だめか…?俺がお前を
好きで居たら迷惑か?」
姫凪の顔が見れない
俺は怖くて仕方なかった
姫凪の拒絶が
幼馴染にすら
戻れなくなるのを恐れていた
『・・・・・・』
姫凪は返事をしない
駄目だったのか…
恐々姫凪の顔を見る
姫凪は目に一杯涙を溜めて
俺を見上げていた
「おっ!おい!そんなに嫌なのか!?
すまねぇ!忘れてくれ!」
俺が言うと
『嫌なわけないじゃん!
もう嘘みたいに
嬉しくて…私も薫ちゃん
大好きだから…』
姫凪が涙をゴシゴシ拭いて
俺に微笑んだ
まだ子供っぽさの残る
笑顔は俺の心をさらっていく
「本当か?俺でいいのか?」
姫凪を抱きしめた
『薫ちゃんこそ、私でいいの?』
「おまえ以外考えられねぇ」
不安げに見上げる姫凪の
目をしっかりと見つめた
『私も薫ちゃんじゃなきゃダメ…』
姫凪が恥ずかしそうに笑った
「おまえ…そんな顔でもう見るな」
『え!?そんな変な顔してた??』
いや…違うだろ…変なわけない
むしろヤバイくらい可愛かった
「…他の奴に見せんなって
意味だ…その…か…かわ…」
照れくさくてその先が言えない
『ぷぷっ薫ちゃん真っ赤~』
姫凪が俺の頬に触る
「うるせぇ!チャン付けはもう禁止だ!」
『じゃぁ…薫くん?』
「薫でイイ…おまえは
俺の彼女だからな…」
『…へへへ❤︎わかった❤︎』
姫凪は嬉しそうに俺に抱きついた
「なぁ。これからは
俺の側にズットいてくれるか?」
『うん♪離れてあげなぁい❤︎』
姫凪の言葉に心が踊る
俺は細い肩をきつく抱き
喜びを噛み締めた