一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第10章 ○溢れる想い〜前編〜(海堂薫✣WEBリク作品)完結
『あ~!リョーマ♪おっはよ!』
「おはよ…布施
あ。海堂先輩チーッス…」
こいつだ。
姫凪と同じ1年の越前リョーマ
テニス部の後輩でもある
そいつと姫凪が
異様に仲がいいことだ
姫凪は誰にでもすぐ懐くんだ
そして俺の気持ちも知らないで
『リョーマも一緒に行こう♪』
姫凪が笑顔で言う
「別にいいけど…」
越前がその笑顔に少し照れながら答える
いつもの事ながらイライラする
「俺は先に行く」
そんな二人を見るのが嫌でいつも
俺は姫凪から離れる
『え~…薫ちゃんマタ?』
「薫ちゃんって言うな!」
『あはっ☆ジャーネ-♪かいどー先輩🎶』
いたずらな笑みを浮かべる
姫凪への愛しさは募る
でも隣にはいつも越前がいる気にいらねぇ
逢った時からそう感じていたが
今はますます気にいらねぇ
2人に背を向けて走り去った
放課後今日も部活。
気合を入れて部室に向かう
先輩たちが数人もう来て談笑していた
「な~不二~今日
姫凪ちゃん来るのかにゃ~」
「どうかな?なにか用事があるのかい?」
「昨日姫凪ちゃんに
さっくさくクッキー焼いてって
頼んだんだよね!俺の予想じゃ今日早速
持ってきてくれる事になってんだよね~♪」
「英二。布施さんも
暇じゃないんだから」
ハシャグ菊丸先輩を諭す大石先輩
「そうだよ英二姫凪ちゃんだって
色々都合あるんだから
ま、僕も姫凪ちゃんが
来てくれたら嬉しいけどね」
「不二もそう思う??
姫凪ちゃんって明るくて
可愛いもんね~今日も来て欲しいにゃ~」
はぁ…。
思わずため息が漏れる