一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第1章 ☆捨てられないキミ(御堂筋翔*夢)[きいろシリーズ①]完結
よっぽど怖かったんやろな
まだ震えてる
距離を詰めると目が涙で揺れる
「ボクの手ぇも怖い?
怖なかったら捉まり…」
手を差し出すと
戸惑いながらも手を重ねてくる
「怖ないのん?」
顔を覗くと小さく頷く。
ボクはその手を握る
あーぁ。掴んでしもた…
もうアカンわ…
グィと引き寄せると布施さんが
ボクの胸の中に倒れ込んでくる
小さな身体がビクンとはねる
『御堂筋くん??』
「イヤなら早よー離れ?でないと…」
離してあげれへんくなるよ?
『…イヤ…ちゃうよ…
全然イヤちゃう』
布施さんが
身体をあずけてきた
「あーぁ…もう
イヤがってもムダやで?」
そのまま包み込むように
抱きしめてそっと頭にキスを落とす
『御堂筋くん?えぇの?
私にこんな事…』
真っ赤になりながらボクを見上げる
「キミこそ抵抗せんでえーの?
このままやとボクに
取って食われてまうよ?」
その目をジッと見つめて聞き返すと
『御堂筋くんにやったら…その』
今にも火が出そうなくらい
赤い顔で答える
えーんかぃな!
ホンマこの子アホやろ…
あんだけ怖い思いさせられといて…
てか、ボクにやったら…?
ボクやから…??
ボクだけなん??ホンマに??
期待してまう自分がキモい。
まぢで調子狂う