一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第8章 運び屋とハチ公(黒田雪成✣夢)完結
授業が終わると速攻で
泉んの席に舞い戻り
話の続きを聞こうと詰め寄る
『で?で?むしろ…の続きは?』
「…ん?」
『えー!?無かったことにしないでよ!
私気になって気になって
先生に注意までされたのに!
ユキちゃんの…』
「オレがなんだよ?」
「ぎゃぁ!ユキちゃん!』
「【ぎゃぁ】だぁ?
それが携帯届けに来て
やった人にする態度かよ!
恩知らずか!
どっかの様付けされてるデルモか!
【別に…】とか言いやがったら
ぶっ飛ばすぞ」
ぎゃぁ。の一言でここまで
言われるなんて
やっぱりユキちゃんが私を…
とかいう
恋愛漫画みたいな展開は
あるわけないか。
ま、今の私には荒北先輩という
王子様がいるから良いんだけど♡
片想いだとしても今までの
人よりは仲良くなれる気がするし♬
「おいコラ次はシカトかボケ頭!
この【♡荒北先輩♡】
ってクソうぜぇカスタム済の
アカウントからLINE入ってる
携帯返さねぇぞ!」
『うそ!荒北先輩から!?
ゴメンなさい!返してください!』
ユキちゃんの声に慌てて
携帯を引ったくるように
取り返し
内容を確認する
『ユっ!ユキちゃん…
どうしよう…荒北先輩が
今日の放課後…
デ…デートしようだってー!』
ユキちゃんの制服の裾を掴み
今来たばかりの
LINE画面を見せる
「ハイハイ。良かった良かった。
サッサとくっついて
喰われちまえハチ公が!」
面倒くさそうに私を引き離し
携帯を置いて行ってしまった
『泉ーん…ユキちゃんヤッパリ
なんか怒ってる?
なんか顔がメチャ怖かった』
「…今の状況じゃ俺からは
何とも言えないな…
ま…嫌いじゃないのは確かだから」
泉んが私の頭を軽く叩いて
次の授業の用意を始める
嫌いじゃないとか言われても…
あの態度みちゃうと…
ユキちゃんにLINEしようか迷ったが
同時に荒北先輩からのLINEを思い出して
私はそっちを優先した