一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第8章 運び屋とハチ公(黒田雪成✣夢)完結
「塔一郎がオマエに
用事あるって言ってたから
探しに来たんだよ」
『泉ん(いずみん)がぁ?私にー?!
うそみたぁい!なんか急用かな?』
【うそみたぁい!】
ね。ま、ウソだし。
「…知らねー。無理に行かなくても
イイと思うけど…」
でもコイツの性格だと
『えー…でも急ぎだと困るから行く!
荒北先輩ジュースご馳走さまでした!』
絶対こう言うと思ってた。
「おー、今度もっとチャント
お礼すっからねェ」
荒北さんの言葉に
嬉しそうに会釈して
オレに手を振り去っていった
塔一郎の事だテキトーに
合わせてくれんだろ。
て。オイ。オレ何してんの?
「でー?嘘までついて何コソコソ
ジャマしにきてんのォ?」
荒北さんがしゃがんだまま
オレを見上げる
これは全てお見通しってヤツだろう
「邪魔して…す…スンマセンした…」
素直に頭を下げる
「黒田、布施チャン
狙ってんのォ?」
「ハァ!?そんな訳無いでしょ!?
誰があんな万年花畑頭!!」
「あっそ。じゃあ次は邪魔すんなよ?」
次…あるのかよ。
てかこの人福富さん以外に
執着見せた事無いのに
「オレ布施チャン気に入ったわ
届けてくれてアンガトネ黒田」
その言葉にオレは一瞬
息が止まった様な感じがした
確かに布施と
この人を繋げたのはオレだけど
今までみたいにヘタレの布施が
一方的に騒いで飽きて
終わりだと思ってた
特に相手は荒北さんだし
上手く行くなんて
全く思ってなかった
仮に上手くいったとしても
厄介な子守を変わって貰えて
好都合位の気持ちだったはずなのに
なんでこんなモヤモヤすんだよ