一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第8章 運び屋とハチ公(黒田雪成✣夢)完結
強引に届けるには
まだ未熟で脆くて壊れそうで
なのに止まらず溢れるからタチが悪い
届けずにいられない衝動が抑えられない
願わくば余すことなく受け入れて
黒田side
早朝練習を終えて学校に向かう道は
程よい疲れと高揚感が残り悪くないから
結構好きなんだ
それなのに
『ユキちゃーん!ユキちゃん!』
あ、また来やがった。
それを全て台無しにする この女は
布施 姫凪
一応幼馴染だが
オレは正直この女が苦手だ
騒がしい
馴れ馴れしい
お節介
ま、この辺は無視してりゃいい。
問題なのは
『これ!荒北先輩に渡して!』
「ハァ!?次は荒北さんかよ!
チョット前まで真波
じゃなかったっけ!?
オマエこの2年で何人目だ!
好きな男変わるの!
オマエの【好き】
はトレンドか!?オサレ女子か!?
流行ったり廃ったりが
激し過ぎなんだよ!」
そう。こいつの惚れっぽさだ
好き好き言っては騒いで
いつの間にかブームが
去ったように冷めて
また次の人を好きになる
『真波くん?あぁ…
うん、かわいーかわいー
でもやっぱり男の人は
ワイルドなのがいーじゃん!?
荒北先輩ってまさにワイルドじゃん!』
「あっそ。てかオマエの好みとか
どーでもいーわ。」
そもそもコイツに
好みとかあるのかよ?
誰にも彼にも
好き好き言いやがって
その度に巻き込まれる
オレの身にもなれや