一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
「近いの?家。」
『うん。近いよ。だからホント
ここでいいから』
薄暗い道で姫凪は立ち止まる
「1人だと絶対迷うでしょ。
そっちのが
迷惑だから、送る」
姫凪の腕を掴んで歩き出すと
『Thank you♪』
姫凪は嬉しそうに
俺にくっついてきた
変わってないけど
昔よりずっと
綺麗になった…俺の記憶の中の
姫凪は
小さくてぽっちゃりしてて
ヌイグルミみたいだったのに
今、目の前にいる姫凪は
まるで外国の人形だ
見るたびにドキドキする
『ね~リョーマ
まだテニスしてるんでしょ?
応援しに行ってもいい~?』
顔を覗きこむ姫凪
通り過ぎる人たちがジロジロ見てくる
「ちょっと…
あんまりくっつかないで」
姫凪の体を押し返すと
『え~?何で?』
小首をかしげて俺を見つめる
なんでって…そんな顔して聞かないでよ
冷静で居られなくなりそうだ…
「なんでも!もう子供じゃないんだし
人前でそんな事しないでよ」
俺が言うと
『う~…ん、解った!
しない♪だから…
応援しに行っても
良いでしょ?ネ?ね?』
俺から離れて言う
「ハイハイ…好きにすれば?」
『やったぁ!リョーマ、
I love you♪』
飛び上がり喜び
俺の頬にキスしてきた
「全然わかってないでしょ!!」
真っ赤になる顔を必死に隠し
姫凪の頭を小突くと
『今は誰もいないよ♪(笑)
じゃ~ね!』
姫凪は白い歯をみせて笑い
マンションに入っていった
やばっ。ドキドキが止まらない
心臓の音が聞こえる…
姫凪の
I love youなんて
昔から何度も聞いてハズなのに
今の方がドキドキするなんて
やっぱり今でも好きって事?だよね。
俺も相当しつこいよね(笑)