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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第4章 ショウの秘密


「うわー…すげ」


歩く度に雨は激しさを増し、いわゆるどしゃ降りになった。
傘を差していても役に立っているのかいないのか、俺もショウさんもぐっしょりと濡れていた。


ショウ「もうすぐ着くから!」


大きな声も掻き消される程の豪雨の中、俺はショウさんと寄り添いながらショウさんの家へと向かった。




「………」


ショウさんにここだと言われ、立ち止まった先に在ったのは…築30年とは言わないだろう、かなり年期の入ったボロアパート。


マジ…。
もっと豪華なマンションで良い生活してるんだと…。


ショウ「ごめんねこんなボロアパートで。とりあえず入って?」


「あ、う、うん」


俺はショウさんに促されるまま、一階の角部屋へと向かった。


ガチャガチャと何度と鍵を回しながら、ようやくカチャリと音がする。
立て付けが悪いのだろう、ギィィという音を立て、扉が開いた。


「お、お邪魔します…」


ショウ「待ってて」


ショウさんが先に上がり、部屋の奥にあるタンスを開く。


古いその部屋の中には…殆ど物が無かった。


六畳一間のその部屋には真ん中に小さなテーブルが一脚。
畳んだ布団、そして小さなタンスがあるだけの部屋。
シンクにもお皿が数枚重ねられて置かれてるだけだった。


ショウ「ごめんね。はいどうぞ」


「あ、ありがと」


渡されたタオルで髪を拭きながら、俺は部屋に上がった。


「ごめんね何も無くて。お茶入れるから座って待ってて」


シンクでお湯を沸かすショウさんの後ろ姿を見つめる。


そう言えば…こうして見ると私服も地味だし色褪せてる。
何でだろう…。何かにお金使いまくってるとか?凄い借金があるとか…。


ショウ「………ビックリした?」


「え?」


ショウ「こんなとこ住んでて」


「あ、いや…」


ショウ「相葉さん嘘下手だね」


「………」


笑いながらテーブルにお茶を置き、ショウさんが俺の隣に座った。


「………水商売の人って…もっと贅沢な暮らしをしてるって思ったから…ビックリしちゃって」


ショウ「そうだよね…」


「………何か…理由があるんですか?」


ショウさんは何も言わずに俺を見つめた。
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