第24章 番外編『大切な妹』
「ん…」
唇に柔らかい感触。
目を覚ますと俺の愛しい人が…にっこりと微笑んでいた。
「雅紀…」
雅紀「おはよ」
「おはよ…」
ぼんやりと目の前の顔を見る。
雅紀「んー?寝惚けてる?」
「ん…イケメンだなって思って」
雅紀「どうしたの急に」
そう言いながらも雅紀の顔はふにゃふにゃと緩んだ。
「大好きだよ雅紀」
雅紀「翔…」
「出逢ってくれてありがと」
雅紀「………それはこっちの台詞だよ」
「これからも…ずっと2人で居ようね。2人で…」
雅紀「うん」
俺達はベッドの上で強く抱き合った。
「雅紀…」
雅紀「ん?」
「………当たってる…」
雅紀「まぁほら…自然現象?」
「お昼はにのと太一さんとランチだよ?その後帰るんだから…」
雅紀「まぁまぁ…ちょっとだけ」
「ふふっ、もうスケベ…」
キスしながらゆっくりと雅紀が上になる。
ここ東京で暮らしていたあの頃は…俺にこんなに幸せな時間が来るなんて思ってなかった。
雅紀と幸せに生きてる。
今までもこれからも…。
ありがとう雅紀…。
ーTHE ENDー