第24章 番外編『大切な妹』
雅紀の首に手を回しながらキスをする。
やがてゆっくりと…唇が俺から離れていった。
雅紀「じゃあ翔…今夜は俺がお前を買うよ」
「え…」
雅紀「料金は…そうだな。俺の一生。どう?」
楽しそうに雅紀が笑う。
「雅紀…」
雅紀「だからさ、今度もしあんな奴等が居たら言ってやるといい。『俺には今ビッグなパトロンが着いてるから無理』ってね」
雅紀の言葉に…涙が出そうになる。
雅紀「翔。舞ちゃんや増田くんも言ってただろ?君を誇りに思うって。俺も同じ気持ちだよ。そりゃ…大声に出して言いにくい事かもしれない。でも俺は…大声に出して言っても構わない。俺は最高のお嫁さんを貰ったんだって。羨ましいだろって…」
「っっ、馬鹿…」
雅紀「泣くなよぉ」
「だって…」
雅紀「だから恥じらう事はないよ。胸張って生きていこう。ね?」
「………うん…ありがとう…」
俺も…最高の旦那さんを貰ったよ…雅紀…。
雅紀「でもやっぱり…嫉妬はするけどね。俺の翔を…弄んだ奴等は…」
「ふふっ…ばぁか」
雅紀の頬を包んで俺から唇を重ねた。
雅紀…愛してるよ…。