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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第24章 番外編『大切な妹』


「飲みすぎた…ごめんちょっと御手洗い」


途中、俺は部屋を出て御手洗いへと向かう。
用を足して手を洗っていると鏡越しに入ってきたスーツの男と目が合う。


「………え」


「ショウ…」


驚いて振り返ると…間違いない。
俺の…男娼時代のお客さん。


「………岡田さん…」


岡田「やっぱりショウか。元気にしてたか?」


「あ…はいお陰様で…」


岡田「………相変わらず綺麗だなぁ。店辞めたから俺の娯楽のひとつ無くなってつまんなかったんだよ」


そのまま岡田さんの手が俺の腰に伸びる。


「ちょっ…止め…」


岡田「今更恥じらう中でも無いだろ?俺達相性最高だったんだから…」


「止めて下さい…」


そんな事ない。
自分よがりの一方的なセックス…。
俺が我慢してただけなんだから…。


岡田「2人きりになれるとこ行こうぜ」


「止めて下さい。もう俺仕事辞めたんですから…」


振り払おうとする腕も彼は掴んだまま離さない。


岡田「金が居るんだったら払うからさ。お前お金好きだろ」


「痛っ…」


グイッと腕を引っ張られ、彼に抱き締められる。


格闘技の師範代の免許を持っていると…昔言っていたのをふと思い出す。


そのまま壁に押し付けられた。


岡田「ショウ…」


「や…いや…」


彼の口元が…ゆっくりと首筋をなぞる。
背筋が寒くなった。


雅紀「翔!」


愛する人の声に俺は顔を上げた。
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