第24章 番外編『大切な妹』
舞の相手…増田くんは真面目でしっかりとした…でもよく笑う青年で。
話してるとその人柄がよく分かる。
何より…俺と雅紀の関係を受け入れてくれている事に感謝だった。
増田「舞さんからお二人の事…いつも伺ってました。だから会いたかったんです。本来ならこちらからお伺いしないといけない所をわざわざ東京まで…本当に申し訳ありません」
「そんな。気になさらないで下さい。俺も…会いたかったんですから。妹が選んだ人に」
増田「がっかりされなければいいんですが」
雅紀「そんな事ないですよ。さすが舞ちゃんが選んだだけの事はあるよ」
増田「ありがとうございます」
増田くんが予約してくれた個室の料亭。
初対面とは思えない位俺達の話は弾んだ。
雅紀「………でもさ、聞いた時は驚いただろ?」
増田「………」
グラスをテーブルに置いた後、増田くんは静かに語り出した。