第24章 番外編『大切な妹』
雅紀がよく来てたらしい、前の職場の近くにあるカフェ。
俺達はそこに向かい合わせて座った。
国分「それで…元気にしてたか?」
雅紀「はい。来年には…俺達の店持てそうなんです」
国分「おーマジか。和と行かなきゃな」
「その時は是非」
国分「勿論行くよ。和の奴明日翔に会うの楽しみにしてたよ」
「本当に?」
国分「うん」
雅紀「元気そうでよかったです」
国分「ありがとな。それで…妹さん結婚するって?」
「はい。その相手に会いに…」
国分「早いなー月日が経つのは。歳取る訳だな」
「ふふっ」
俺達が東京にやって来たのは…翔の妹、舞ちゃんが結婚すると言って来たから。
東京の大学を出てそのまま就職した舞から
「会わせたい人が居る」
そう連絡があったのは1週間前。
俺と雅紀は相手に合う為に…東京へとやって来た。
今日は舞と会い、明日俺の男娼時代の後輩、にのと久し振りに会う。
東京の町は嫌いだけれど…今回は楽しい気持ちで帰れればいいな。
そう思いながら…俺は2人の弾む会話を聞いていた。