• テキストサイズ

Starlight Kiss【気象系BL小説】

第16章 Forever Love


「死神さん…ひとつ聞いていいですか?」


死神「何なりと」


「………俺って死んだらどうなるんですか?」


死神「それは企業秘密ですので…」


「そうなんですか。残念」


死神「しかし…いつもながらに興味深いものですね。人間の愛というものは」


ぼんやりと遠くを見つめながら死神さんが呟いた。


死神「どうして…赤の他人に大してそこまでなれるのか…私達には理解できません」


「………ははっ、そうですか」


死神「ええ」


「………理屈じゃないんですよ。俺も…多分この人に逢うまで本当の愛を知らなかったんじゃないかな。忘れられません。初めて逢ったあの瞬間の事」


死神「成る程」


「こう…身体に電流が走ったみたいな…そんな感じ」


死神「電流…」


「死神さんは経験ないんですか?」


死神「電流…(あいつに殴られた時電流がいつも頭に走るけど…え?あれが恋なのか?あんな乱暴な監視官に?まさか…ぶつぶつ…)」


「え…あの…」


何かまた言ってるし…。


「殴られるのはてめぇが悪いんだろうがこのカス!!」


死神「いったい!!」


「うわぁっ!!」


背後にいきなり黒ずくめの女性が現れて死神さんを蹴り飛ばす。


死神「本当に…痛いから!」


背中を擦りながら死神さんがその女性を弱々しく睨んだ。


「な、何?」


女「何で戻って来ねぇんだ。緊急事態なんだよ!」


死神「は!?」


女「こいつ戻せ!」


「え?」


女「悪魔の奴にやられた。1人魂抜かれた」


死神「あいつか…!」


この人達…何言ってんだ?


「あの…」


死神「じゃあ彼の死亡は取り消し?」


女「そうだよ。もう時間ねぇから早くしろ!急がないと魂が身体に戻れなくなるぞ」


「え、戻る?俺…?どういう事?」


死神「相葉様朗報です。この度うちの方のトラブルで…」


女「ご託は言いんだよカス!!」


死神「痛いっっ!!」


また死神さんが蹴り飛ばされる。
この女の人…美人だけど乱暴だなぁ…。


女「あーもういい!私がやる!お前こっち来い!!」


「ひぇ!」


女「あーもう面倒臭え!いくぞ!!」


「わ、うわぁっっ!!」


身体を掴まれ、横たわる自分の身体に向かって突き飛ばされる。


ぶつかる…!


そこで…俺の意識は途絶えた。
/ 302ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp