第9章 tragic love②
翔「はぁぁっ…」
ゆっくりと翔の中に押し入る。
翔の中は相変わらずとろけそうに熱くて狭くて…まるで「ずっとここに居て」と言ってる様な…そんな感覚に陥ってしまう。
翔「昌宏さん…あ…」
翔を腕の中に強く抱き締め、そのまま動き始めた。
翔「あっっ、あん…昌宏さんっっ…あぁっっ…」
「翔っっ…」
翔のポイントを何度も掠めながら、俺は奥に突き上げる。
「はっ、あ、いいっっ…昌宏さんっっ…昌宏さぁんっっ…」
俺の名前を何度も呼びながら声を上げる翔の瞳からは…涙が溢れていた。
ごめんな翔…。
ずるくてごめん…。
お前を抱いている今もずるい事…考えてる。
お前に俺の存在を…深く深く刻み込んで…俺の事…忘れられなくしたい。
俺も…お前の事忘れられそうにないから…。
なら別れる必要ないって思うよな…。
ごめんな…お前と居ると…自分が駄目になりそうなんだよ。
愛し過ぎて…自分が壊れていくんだ。
これ以上居ると…お前の事…憎みそうなんだ。
きっと…いつか後悔するよな。お前を手放した事。
その時は…もう一度お前をさらいに行くよ。
………本当に…酷い男だな俺は。
翔「あんっっ、昌宏さんっっ…イく…イくっっ…あぁっっ!!」
腹に翔の白濁が放たれる。
翔「はぁっ…ん…」
ぐったりする翔を俺は繋がったままうつ伏せにした。
翔「ま、だ…?」
「俺まだイってねぇよ。それに寝かさないっつったろ?」
翔の腰を掴み、また突き上げる。
翔「ひっっ、あ、あぁっっ、昌宏さんっっ…」
直ぐに翔の塊も上向きになる。
俺は後ろから手を伸ばし、それを強く握り込んだ。
翔「あ、やだっっ、扱いちゃやっっ…」
「こんなに涎垂らして喜んでるくせに…」
翔「ち、ちが…あ、や、やんっっ…」
先端から溢れる白濁がぽたぽたとシーツに染みを作っていった。
「もう出る?」
耳元で問い掛けると翔は喘ぎながら頷いた。
その色っぽい表情にたまらなくなり俺はうなじに噛み付いた。
翔「ひぃんっっ…!!」
悲鳴混じりの喘ぎ声を上げながら、翔が二度目の吐精をした。
「くっっ…!」
そして俺は…初めて翔の中で絶頂を迎えた。