第27章 言葉のかわりに/織田信長
「ン……ぁ……もう……ダメ……」
蝋燭の淡い光りが揺らめく中、凛は白い素肌をくねらせ押し寄せる快楽に身を任せ信長の頬に触れた。
「なにが駄目なのかわからんな」
「……もう……限界……んはっ……です……」
頬を紅潮させ、溢れでる涙が枕を濡らしていく凛を信長は目を細め満足そうに笑みを浮かべていた。
「貴様の此処はまだ欲しがっているようだが?」
「ンッ……ぁあああ……!」
信長の指を咥えこみ痙攣を起こしている秘部。ねっとりとした愛液が指をつたい褥を濡らしていた。
「貴様のは甘いな」
「っ……信長様……!」
信長は指にねっとりと絡みついた愛液を凛に見せびらかすようにして舌で舐め取ってみせた。
凛自身は味わったことのない愛液だが、口にして美味しいものではない事くらい想像がつく。
そんな信長の姿を見るだけで子宮の奥がうずき、信長への想いも更に募ってしまう。
「(これ以上、信長様の事を好きになりたくないのに……)」
信長への想いが強くなればなるほど胸が苦しくなっていく。
現代からタイムスリップしてきた凛は、いつまでも信長とは一緒にいられない。
聡い凛にはわかっているのだ。
「(史実をねじ曲げてはいけないんだから……私と信長様は体を重ねる事が出来ても心を重ねる事は出来ない)」
信長への想いは決して口にだせない。
想いを口にしない代わりに彼女は全身で信長の愛に応えていく。
「(愛しています……あなただけを……)」
信長の逞しい体に抱かれながら今はこの幸せに酔いしれたいと願う凛であった。
*Fin*