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(HQ) プラトニック・ラブ ─再会─
第1章 再会、そして
見上げれば摩天楼だった。
建ちならぶ高層ビルの隙間からは春風。セントラルパークの新芽を、そよりと揺らす。
小春日和。ニューヨークの朝。
今となっては見慣れた景色を眺めて、敷きつめられた芝生に腰を下ろした。
「……あれからもう三年、か」
ひとり。小さく呟く。
妙に感慨深いのは、今日が彼の誕生日だからなのだろう。
父親譲りの白い肌に、ゴールドの瞳。
懸命にゴムボールを追うその背中に、私は、いつしかの兄の姿を重ねていた。
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