第6章 ヤンデレなトド松はどうですか?
「かん、き、ん……っ」
私はその言葉の意味を理解し、
一気に鳥肌がたった。
「や、離して、トド松くん……っ」
私は怖くなって、
抱きついているトド松くんを離そうとした。
けれど、男女の力の差は歴然としていて、
「ちゃん……
なんで、なんで」
「と、どまつ、く」
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで???????????????
なんで抵抗するの??????
僕が好きなんでしょ、そうでしょう????
ねぇっ!!!!!!!!」
トド松くんは豹変して、私をソファに押し倒した。
その時のトド松くんの表情は、
恐ろしく歪んでいた。
怖い、
私はそれしか考えられなかった。
そして、この場から逃げなければ、
「ごめ、トド松くん、怖いよ、」
涙が出てきた、
トド松くんの顔が霞む。
「ちゃんがイケナイんだよ。
僕のことを否定するようなことをするから。
お仕置きして、身体に教えてあげるよ。
君は僕のモノってことを、ね。」
やだ、やだ、やだ。
最愛の人なのに、なんで、
やだって、思ってるんだろう。
そうか、私が好きなのは、
私が好きなトド松くんは……
こんなことをする人じゃ、
「~~っ!!!!」
私は思い切りトド松くんの胸を押した。
自分でも驚くほど力が出て
トド松くんは私の上から退き、少し後ろに倒れた。
「わっ…!!」
その隙に私は立ち上がり、部屋のドアに手を掛けた。
そして、今に至る。