第16章 ばーんがーいへーん
一年後...
全国出場を果たし三年生が卒業し、私たちは最上級生になった。
黒尾さんは大学に進学してお互いに忙しくてなかなか会う機会が持ててない。
こんな風に自然消滅するのかな...
なーんて思う暇もないくらい黒尾さんからは連絡がくる。忙しくないのか大学生...
少ない時でも朝昼晩必ず連絡してくれる。
無理しなくてもいいって言うと無理してない!と怒るのでもう何も言わないようにした。
一年以上付き合ってたらなんとなく黒尾さんの扱い方も上手くなってきた。
返事が返ってこないと拗ねるのでなるべく早く返すようにしてるんだけど、返事出来ない時は事前に伝えとくって約束。
よく付き合ってられますね。黒尾さんめんどくさいと月島には毎回言われるけど...
ある日の部活終わり...
着替えをしてスマホを見るとピカピカ光っていた。
見ると黒尾さんから。
大学終わったのかな~と画面をタップ
“ 校門にいる ”
デジャブ~マジでか。と電話する
黒尾「おーい。電話しねぇで早く来いよ 笑」
ブチッと電話を切ってやっちゃんに鍵閉めを頼んで走っていく
黒尾「おーきたきた!てか電話の切り方どーなのあれ」
『いやびっくりしすぎて切っちゃいましたよ』
何でいるんですか?大学は?と矢継ぎ早に聞けばニヤニヤして笑ってる
黒尾「いや~ビックリさせたくて来ちゃった。てへ」
いや可愛いくないですよ。と真顔で返す
「うわ。黒尾さんじゃないですか」
ん?と振り向けば月島が。
黒尾「よぉ~ツッキー!久しぶりだな!元気~?」
月島「はぁ。お久し振りです。また来たんですか?」
またってなんだよ!いいじゃんか恋人だもーん!と訳のわからないテンションで絡まれてかなり鬱陶しそうな月島。
月島「相変わらずですね。じゃ失礼します」
かなりめんどくさいのか月島はさっさと帰ってしまった。
アイツも相変わらずだよな~とケラケラ笑う
黒尾「じゃあ、行こうぜー」
え?どこに...。聞くとお前の家~と返ってきた
もうお前んち連絡してあるからと。
いつの間に連絡先交換したの...