第14章 14本目
代表決定戦前、最後の遠征...
夏の遠征から二ヶ月以上経ってみんな自主練の成果が出始めていた。
東京に着き、挨拶を済ませ体育館に移動する。
......チラ...チラチラ......
『なに。さっきから』
話掛けるとビクゥッとする二人。
べっ別に...!とワタワタと歩いていく田中と西谷。
この前から何かおかしい。よそよそしいというか、突っ掛かってくる事も少なくなったし。
『なんなんだ。あの二人最近おかしくないですか?』
潔子さんにそう聞くと、ふふっと笑われた。
清水「ユキノちゃんがキレイになったからじゃない?前から可愛いかったけど今は何て言うか雰囲気が違うような? 笑」
谷地「確かにそうです!何か前とは違います!」
澤村「そうだな~何か女らしくなった...かな?」
菅原「大地...おっさんか。雰囲気が柔らかくなったとか他に言い方あるべよ」
よく分からん...と思いつつ体育館に入り、梟谷グループのマネさん達と合流して挨拶をする。
『こんにちは~お疲れ様です。』
マネさん達の所に挨拶に行く。
「やだ!ユキノちゃん!何かスゴく眩しい!」
「ほんと!何このオーラ!」
訳がわからないと困っていると後ろで潔子さんが笑っていた。潔子さんの笑顔...素敵...
清水か「ほらね。やっぱりキレイになったんだよ!」
「そうそう!やっぱり彼氏がいると違うのか~!黒尾でも。」
「ほんとだね~!幸せだからかな?」
谷地「そういえばこの前彼氏さん来てくれてましたもんね!」
「え!黒尾やるじゃん!あ~じゃあその時に何かあったな!」
「あ~そうなの~?いやらしい~!」
『いやらしい...というか。まぁせっかくのチャンスだったんで。』
え?何どういう事?と聞かれたのでうちの親の暴走で泊まってもらう事になったと簡単に説明した。
「も、もしかして...」
『えへへ』
そしてマネ達の視線は黒尾に....
((((お前...早くね!?...))))