第12章 12本目
東京遠征から1週間。
この1週間思った以上に黒尾さんから連絡がきた。どうやら寂しがり屋さんらしい。
意外だ......
一次予選突発したら隔週でまた遠征で行くからと毎回宥めてる。
一次予選 当日
勝負の日はカツ食うだろ!と朝から大量にカツ丼食ってきた日向はまたバスでリバースした。アホか....
日向のゲロを思い出して貰いゲロしそうなのがいる...やめてくれ......
そして初戦は扇南高校。
やっちゃんと観客席に行く。
谷地「ユキノ先輩...扇南ってなんか怖そうですね...」
『まぁガラはよくないね~田中が反応してるわ...』
「お?アンタも見にきたのか!鵜飼先生」
応援に来てくれてる商店街のおっちゃんの声がした。
そっちを見ると前に少しの間だけ指導してくれた鵜飼監督が来ていた。
『お久しぶりです鵜飼監督。見に来てくれたんですか?』
鵜飼監督「ん?あぁ、マネージャーの橘だったか?」
『はい。お身体は大丈夫なんですか?』
鵜飼監督「あぁもう元気だよ」
監督がバレー教えてる子かな...チビッ子がいる。
あ、翔ちゃんだーとか言ってる。日向知ってんだ。
おっちゃん「やっぱりあんたも気になってんだな~かわいい孫のチームだもんな」
『おー孫思いですね!』
鵜飼監督「そんなんじゃねーよっ」
.......テレてんのかな...
鵜飼監督「おら、試合始まんぞ!」
____扇南戦 開始 _____
旭さんのジャンプサーブがノータッチエースで決まる。
鵜飼監督「......やるじゃねーの」
やっちゃんとニシシと笑う。
東京の強豪とみっちり連戦したおかげでみんな以前より動きに迷いがない。
おかげで順調に点を取り勝利した。
......ザワザワ.........ザワザワ...
谷地「...アワワワワ......」
日向「......。」
東峰「...凶器...身長が凶器...」
まぁそうなるよね。
次の相手は身長が2メートルある1年がいる角川学園高校。日向との身長差約40㎝。