第11章 11本目
二人で体育館裏まで来た。陰ってて風が通って気持ちいい。
『終わっちゃいましたね合宿』
黒尾「そうだな」
『遊びに来ますこっちに。』
黒尾「マジで?あーでも休みが合わねぇかも。」
『いいです。部活にお邪魔して勝手にマネージャーしますから』
黒尾「それすげーいいわ。」
と言っても春高の予選が始まるのが後少しだから夏休み中にはもう来れない。
『音駒も梟谷もみんな頑張って欲しいです』
黒尾「おう。頑張るわ」
目が合いそっとキスをする。
少しして離れようとするのを掴まえる
『学習しない人ですね』
そのままグッと引き寄せてもう一回キスをした......
そして好きですと抱きしめれば強く抱きしめ返してくれた。
そろそろ時間だろうと戻ると片付けは殆ど終わっていた。
烏野は荷物を取りに部屋に戻る。
マネさん達と連絡先を交換して1週間お疲れ様とお互いに声を掛けた。
お世話になりました!と他校と監督たちに挨拶をしてバスに向かう。
黒尾「またな」
『はい。また』
研磨「...クロ見張ってるから大丈夫」
「私たちも見張っててあげるからー!」
木兔「ヘイヘイヘーイ!ユキノまたなー!」
赤葦「俺も見張ってるから。またね」
黒尾「ねぇ俺どんだけなの......」
その様子がおかしくって笑ってしまった。
『アハハ!皆さんありがとうございまーす 。サヨウナラー!』
滅多にない笑顔と大きな声に見送り側はポカーンとする。
木兔「元気なユキノめっちゃ可愛いな」
赤葦「あれはアリですね」
「なんで黒尾なんかがいいんだろ」
研磨「......クロ。顔、気持ち悪い」
黒尾「くそ!俺だけが見たかった!」
「「「「「器ちっちゃ!」」」」
こうして東京遠征は終わった。
次はすぐに春高の予選が始まる......