第9章 9本目
気がついたら抱きしめられてた。
さっきまで顔を押さえてバタバタしていたのに。
黒尾「わりぃ。我慢出来なかった...」
『っていう割には離さないんですね』
黒尾「...せっかくなんで...」
そう言いながら、ぎゅうぅぅっと更に力が入る。黒尾さんの腕に触れてみる。
......サワ
.......やっぱり腕しっかりしてるなぁ。そんなに太く見えないのに筋肉質だし...
黒尾「.....。」
........背中とかも広いしすっきりして。なんだ細マッチョか?
黒尾「......ちょい。」
.....胸も結構厚い?ちょっといいかも。
黒尾「...誘ってんの?」
『え?なんですか?』
聞き返すと黒尾さんの身体が離れる。
黒尾「いやだから...俺の身体触りまくってさ誘ってるのかって聞いてるの」
どうやら無意識に黒尾さんの身体をサワサワしていたらしい。
『すみません無意識に...いい身体だったもんで。』
......ガタッ......
黒尾「....さっきガンガン攻めるって言ったぞ。そんな事言っていいの?襲うよ?」
黒尾さんが目の前まで迫ってきた......
ビックリしたけど何だか目が離せない。
身体が勝手に動いた.....
黒尾「..........え?」
『......あ....』
黒尾「そんなん...ズルいわ...」
そう言って手で顔を覆う......
『......何か身体が勝手に....すみません』
黒尾さんの目を見ていたら勝手に身体が動いた。なんだろう...月明かりマジックかな
黒尾「...結構積極的なのね....」
『こんなことしといて何ですが付き合うのはまだ待ってもらっていいですか』
黒尾「え、俺の唇を奪っておいて....」
『すみません』
黒尾『ある意味、男前だわ......』