第8章 8本目
『ちょっと。ちゃんとブロックしてくれないと困るんですけど』
リエーフ「...え。今すげー跳んだ...」
木兔「えぇ~!オイお前すげぇな!オイ!」
『イタッ!痛いですよ!木兔さん ぐぇ!!』
赤葦「木兔さんほら苦しがってますから離してあげてください」
黒尾「ねぇ...バレーやってたの?ユキノちゃん」
木兔「俺もそれ思った!」
月島「普段見る限りじゃ運動してそうにも見えないのに。」
『秘密です』
えー!また秘密ー!?教えてー!と騒ぎ出した所に梟谷のマネージャーさんが早く行かないと食堂閉まるよ~っと教えに来てくれた。ラッキー。
靴を脱いで日向に返す。
『日向靴ありがとう』
日向「いいえ!あの!先輩凄かったです!俺の憧れの...」
『小さな巨人みたいだった?』
日向「え...なんで。」
『なんででしょ~ほら行こ。』
日向「あ、あの!明日も!見せてください...戦い方...」
『わかった。けど、みんなには内緒だよ』
日向はハイ!と嬉しそうに返事をすると食堂に走って行った。
『ツッキーも内緒で頼むね』
と後ろを振り向く。
月島「僕は別にどうでもいいですから」
そう言うとスタスタ行ってしまった。
『まだ思春期かね~』
黒尾「だね~」
真後ろから聞こえた声にビックリする。
『...!! わざとですか、黒尾さん』
黒尾「...ククク、わざとです。しっかし凄かったねリエーフのスパイク上げちゃうなんて。」
『たまたまですよリエーフも本気じゃなかっただろうし。』
黒尾「ますます興味深いねぇ~」
『黒尾さんこそ。ちゃんと後輩の指導しててビックリしました』
黒尾「ちょっとは見直してくれた?」ニヤニヤ
『そうですね。見直しました。カッコ良かったです。』
黒尾「......。」
声が聞こえなくなり、どうしたのかと振り向くと黒尾さんがポカーンとした顔でこっちを見ている
『どうしたんですか?』